本記事では、DAMO-YOLOと呼ばれる機械学習手法を用いて、任意の画像と動画の物体を検出する方法をご紹介します。
出典: tinyvision/damo-yolo |
DAMO-YOLO
概要
DAMO-YOLOは、Alibabaの開発チームによって開発された物体検出手法です。
DAMO-YOLO は YOLO から拡張され、Neural Architecture Search(NAS)、効率的なReparameterized Generalized-FPN(RepGFPN)、AlignedOTAラベル割り当てを備えた軽量ヘッドなどのいくつかの新しいテクノロジーが追加されています。
特に、最大エントロピーの原理に基づいた方法であるMAE-NASを使用して、spatial pyramid poolingとフォーカスモジュールを備えた ResNet、CSPのような構造を生成します。
このような構造で実現されたDAMO-YOLOは、最新のYOLOシリーズよりも高い性能を実現しています。
詳細はこちらの論文をご参照ください。
本記事では上記手法を用いて、任意の画像や動画の物体検出を行います。
デモ(Colaboratory)
それでは、実際に動かしながら物体検出を行います。
ソースコードは本記事にも記載していますが、下記のGitHubでも取得可能です。
GitHub - Colaboratory demo
また、下記から直接Google Colaboratoryで開くこともできます。
なお、このデモはPythonで実装しています。
Pythonの実装に不安がある方、Pythonを使った機械学習について詳しく勉強したい方は、以下の書籍やオンライン講座などがおすすめです。
おすすめの書籍
[初心者向け] Pythonで機械学習を始めるまでに読んだおすすめ書籍一覧
本記事では、現役機械学習エンジニアとして働く筆者が実際に読んだ書籍の中でおすすめの書籍をレベル別に紹介しています。
おすすめのオンライン講座
[初心者向け] 機械学習がゼロから分かるおすすめオンライン講座
本記事では、機械学習エンジニアとして働く筆者が、AI・機械学習をまったく知らない方でも取り組みやすいおすすめのオンライン講座をご紹介しています。
環境セットアップ
それではセットアップしていきます。 Colaboratoryを開いたら下記を設定しGPUを使用するようにしてください。
初めにGithubからソースコードを取得します。
次にライブラリをインストールします。
最後にライブラリをインポートします。
以上で環境セットアップは完了です。
テスト画像・動画のセットアップ
続いてモデルに入力する画像と動画をWebからダウンロードします。
学習済みモデルのセットアップ
続いて、学習済みモデルをダウンロードします。
Object Detection
まず、画像の物体検出を行います。
検出結果は以下の通りです。
続いて動画の物体検出を行います。
検出結果は以下の通りです。
やや検出漏れが見受けられます。
まとめ
本記事では、DAMO-YOLOを用いて物体検出を行う方法をご紹介しました。
また本記事では、機械学習を動かすことにフォーカスしてご紹介しました。
もう少し学術的に体系立てて学びたいという方には以下の書籍などがお勧めです。ぜひご一読下さい。
また動かせるだけから理解して応用できるエンジニアの足掛かりに下記のUdemyなどもお勧めです。
参考文献
1. 論文 - DAMO-YOLO : A Report on Real-Time Object Detection Design
0 件のコメント :
コメントを投稿