DeepL翻訳とは? Google翻訳との比較から見るサービス概要

2021年6月22日火曜日

Engineer

Google翻訳よりも高精度と噂されるDeepL翻訳の概要と使い方を紹介します



DeepL翻訳とは?

機械学習、AIを活用した基本無料で利用できる翻訳サービスです
無料枠では一度に5000文字まで翻訳が可能です

またファイルの翻訳(.docx, .pptx)が可能であり
こちらはひと月に3ファイルまで翻訳が可能です


一度に5000文字以上翻訳したい場合、一か月に4ファイル以上ファイルの翻訳を
行いたい場合月額使用料金を支払うことで上限を解放することができます
詳細な料金表は下記の公式サイトをご確認ください

DeepL翻訳はドイツに本拠地を置くDeepL GmbHという企業によって開発されています
サポートされている言語は2021年6月時点では26言語となっており
日本語、英語、中国語等がサポートされています
そのほかの言語の多くはヨーロッパ圏の言語となっております
アジア圏の言語では、韓国語がサポートされていない点に注意が必要です

Google翻訳との機能比較

2021年6月時点での無償利用可能な機能面の比較表が下記となります


対応言語ではGoogle翻訳に軍配が上がりますが
実業務で日英以外の言語を利用しないのであればあまり問題にならないかと思います

Google翻訳との翻訳結果比較

実業務における利用ケースを想定し翻訳結果を比較してみます

日本語のメールを英語に翻訳してみます
下記はDeepLの翻訳結果です


こちらはGoogle翻訳の結果です

細かいところに違いはありますが
どちらも日常会話相当のメールであれば何ら問題なさそうです

次に学術論文を英語から日本語に翻訳してみます

下記はDeepL翻訳の結果です



次にGoogle翻訳の結果です

特徴的な差異は下記でしょうか

"driverless cars"
DeepL翻訳 → "ドライバーレス・カー"
Google翻訳 → "自動運転車"

あくまで主観的判断ですが
Google翻訳の方が自然な翻訳結果になっているように思います。

次に長文の翻訳結果を見てみます
"Trying to teach a machine some processes or some situations can make them predict some results that are difficult to predict by the human brain. "
DeepL翻訳
→"あるプロセスやある状況を機械に教え込むことで、人間の脳では予測が難しい結果を機械に予測させることができます。"
Google翻訳
→"機械にいくつかのプロセスや状況を教えようとすると、人間の脳では予測が難しいいくつかの結果を予測させる可能性があります。"

"These methods also help us do some operations that are often impossible or difficult to do with human activities in a short time. "
DeepL翻訳
→"また、人間の活動では不可能・困難な操作を短時間で行うことができます。"
Google翻訳
→"これらの方法は、人間の活動では短時間で不可能または困難なことが多いいくつかの操作を実行するのにも役立ちます。"

こちらもあくまで主観的判断ですが
Google翻訳は直訳に近い翻訳結果です。
対して
DeepL翻訳は適切に主語が省略され自然な日本語に近い翻訳結果になっています

英語から日本語に翻訳した結果ですが、
専門用語の翻訳にはGoogle翻訳の方が得意で
長文の自然な翻訳はDeepL翻訳の方が得意であるように見えます

まとめ

DeepL翻訳のサービス概要と翻訳性能を簡単に紹介させて頂きました
近年の機械学習を使った翻訳性能の向上は凄まじく
正直なところ日本語で文章を読みたいといったケースであれば
どちらも不自由なく利用できると思います

ただし、翻訳された長文の日本語の読みやすさは
DeepL翻訳が優れているというのが筆者の感想です

英語の技術論文を何本も調査しないといけないような業務であれば
DeepL翻訳の方がストレスなく読めるかもしれません

AIで副業ならココから!

まずは無料会員登録

プロフィール

メーカーで研究開発を行う現役エンジニア
組み込み機器開発や機会学習モデル開発に従事しています

本ブログでは最新AI技術を中心にソースコード付きでご紹介します


Twitter

カテゴリ

このブログを検索

ブログ アーカイブ

TeDokology